小さな金粒に、13種の生薬
回春仙は、ジャコウ、ゴオウ、センソ等の動物生薬と、ニンジン、クコシ、カシュウ等の植物生薬、合計13種類の動・植物生薬から構成されています。
回春仙の主な作用は、ジャコウ、ゴオウ、センソによるものですが、その他の生薬は協力的に作用して効果を高め、また各成分が漢方的に複雑な総合作用を発揮し、幅広い効果を生んでいます。
このことは回春仙が五疳薬と言われる由縁でもあります。以上のように、五疳薬でもある回春仙は、動悸(どうき)、息切れ、立ちくらみといった症状の改善だけでなく、弱った臓器の働きを高め、また五臓のバランスを整える作用があり、心臓を中心に五臓全体に好影響を与える生薬強心剤です。
回春仙に配合される主な生薬
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牛黄(ゴオウ)
古来より強心剤として使用されており、心筋に働いて拍動を強め、送血力を盛んにします。
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麝香(ジャコウ)
古来より強心剤として使用されています。香りは緊張、イライラを鎮め心身をリラックスさせます。
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熊肝(ユウタン)
鎮静・健胃、解毒の効果の他、内蔵の筋肉の緊張を和らげる作用で急な胸腹の痛みを鎮めます。
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蟾酥(センソ)
微量ですぐれた強心作用を現し、心筋の収縮力を高め、血液を増やします。
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淫羊霍(インヨウカク)
イカリ草エキスは身体の働きを活発にします。また、センソと協力して強心効果を高めます。
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番紅花(サフラン)
サフランは鎮静・鎮痛効果の他、手足の冷えや、しびれ感の改善となる抹消の血液循環を改善します。
五疳薬とは?
五疳薬とは、五臓の働きが弱まること、また五臓のバランスが崩れることによって起こる、さまざまな症状(動悸(どうき)、息切れ、めまい、立ちくらみ、寝汗、手足の冷え、肩こり、不眠、疲労感等)の改善に用いる薬をいいます。