心臓病と痛風の関係
痛風は血液中にある尿酸という物質の値が高い状態が続いている人に、急性関節炎や腎結石、腎機能障害等を引き起こす病気です。圧倒的に男性に多く、98.5%が男性で、女性はわずか1.5%です。
最初の発作の70%が足の親指の付け根に起こり、突然激しい痛みが始まり、その痛みは24時間以内にピークに達します。痛みは一度にひとつの関節だけに起こることが多く、通常7~10日以内に治まります。
このような発作が年に1回から数回反復して起こることが多いのです。
痛風患者の30~70%が高血圧を合併しており、男性高血圧患者の30%が高尿酸血症を呈するとの報告があります。
高血圧や心不全によく使用されるサイアザイド系利尿薬による影響で、水分の排泄が高まるのに対して尿酸の排泄は増えず、相対的に血液中の尿酸が高くなるためと考えられています。
痛風患者をみてみると、狭心症や心筋梗塞のような虚血性心疾患が明らかに増加します。
尿酸が基準値を超える状態が続くと、血管の細胞が尿酸を取り込むことで血管の壁が分厚くなり、血液の通り道が塞がれ、狭心症や心筋梗塞などのリスクが高まるためと考えられます。
また、痛風の人は肥満、高脂血症、糖尿病、高血圧などを合併している率が高いことも大きな要因です。
痛風の予防方法は尿酸値を下げることで、その為に欠かせないのが食生活の改善と適度な運動です。肥満、アルコールの摂り過ぎ・運動不足などに気を付けて痛風の予防を心がけましょう。
1.動物性の食品を控えめにする
2.野菜を十分にとる
3.太らないように気を付ける
4.アルコールは控えめに
5.減量する時はゆっくり慎重に
(急激な減量は尿酸を増やします)