牛黄(ゴオウ)とは?
牛黄(ゴオウ)とは、牛の胆嚢などにできた結石、すなわち胆石です。牛の胆石は千頭に一頭の割合でしか発見されないため大変貴重品とされています。
中国・明の時代の偉大な本草学(生薬学)者である李時珍(りじちん)の著した『本草綱目(ほんぞうこうもく)』によりますと「薬物として高価なることこれ以上のものはない」と記されるほどで、その優れた効き目だけではなく、入手すること自体も困難だったということを今に伝えています。
牛を大量に殺すことができなかった昔、牧場の衛生管理が行き届き、結石を持った牛が少なくなった現代、どちらの時代においても牛黄(ゴオウ)が希少な生薬であることは変わりません。
形状は直径約1~4cmの球状または塊状で、色は赤みがかった黄褐色。
割ってみると、木の年輪のような紋様があります。
また口に含むとわずかな甘味とほどよい苦みがあるものが良品と言われています。
牛黄(ゴオウ)の主な働き
強心作用 鎮静作用 解熱作用 血圧調整作用 など