何首鳥(かしゅう)とは?
何首鳥(かしゅう)は、ツルドクダミの根が肥大した塊根部分を乾燥させたもの。
もともとは中国原産ですが、江戸時代に薬用植物として日本に入ってきたものが野生化した、いわば帰化植物です。本州から九州に広く分布しています。
何首鳥(かしゅう)は古くから不老長寿の妙薬と呼ばれ、強精・強壮剤として珍重されてきた歴史があります。
また、脱毛や若白髪に対する効果もあり、市販の育毛剤にも配合されています。
一説によると、何首鳥という者の祖父が見つけた根を粉にして飲んだところ、親子三代が長生きできた。また、何公という王が飲んだところ頭(首)の白髪が鳥の羽根のように黒くなったという説もあります。後の説のように髪の毛を黒くする作用があることから、「鳥」の文字がつけられた、とも言われています。
ちなみに、「ドクダミ」の名が付いていますがドクダミ科ではなく、タデ科の植物です。ツルドクダミという名は、葉がドクダミに似ている点と、蔓(ツル)になるところからつけられました。
何首鳥(かしゅう)の主な働き
強壮作用、強心作用 など