山薬(サンヤク)とは?
ヤマノイモまたはナガイモの皮を薄く剥いで乾燥させたものが、山薬(サンヤク)です。一般の方には「とろろ」でお馴染みの食材ですよね。
昔は山に自然に生えている自然薯(ジネンジョ)が使われていましたが、現在では主に畑で栽培された長芋(ナガイモ)が使われています。
この山薬(サンヤク)は、体内のエネルギー源となるデンプンが豊富で、古くから「山のうなぎ」と言われるほど精力がつくことで知られており、滋養強壮の薬としても長年使われてきました。
また、消化酵素のジアスターゼを多く含むので、食べたものの消化を助ける働きにも優れてもいます。
山薬(サンヤク)は中国の薬草の代表的な古書である神農本草経の上薬(上品)に記載されており、虚弱体質を補い、胃腸の調子をよくし、暑さ寒さに耐え、耳や目をよくし、長寿を保つことができると書かれています。
山薬(サンヤク)の主な働き
強壮作用 強精作用 消化吸収の促進作用 抗酸化作用 老化防止 免疫能の増強 等