龍脳(リュウノウ)とは?
インドネシアをはじめとした熱帯アジアに広く分布するフタバガキ科の常緑高木、龍脳樹の樹脂を加工したもの。幹の割れた中に自然と結晶化している場合もあります。
天然龍脳は、刺激の中にふくよかな柔らか味を持つ優れた香料であるが、希少品のため代用品が一般的です。
現在は、天然龍脳はほとんど産出しないので、樟脳樹から精製したしたものをd-ボルネオールとして利用しています。
またボルネオに多く産出することから、ボルネオ樟脳、ボルネオールとも呼ばれています。人口品の場合は、幹や枝を細かく刻み、水蒸気蒸留して昇華させ、その後冷却し結晶化させます。
龍脳は、古くから中国やヨーロッパなどで高級な宗教用薫香料として、頭痛、歯痛などの薬として用いられてきた歴史があります。
龍脳(リュウノウ)の主な働き
抗菌作用、抗炎症作用、中枢神経の興奮作用など